連載23年目を迎える大人気漫画「ワンピース」の大ファンである僕が、名シーン・名場面をまとめました!完全に独断と偏見で決めました!
ネタバレを含むので注意してください!
ワンピースの名シーン・名場面まとめ
Drヒルルクの最後
人はいつ死ぬと思う…?
心臓を銃で撃ち抜かれた時……違う 不治の病に冒された時……違う 猛毒キノコのスープを飲んだ時……違う!!!
人に忘れられた時さ…!!!
ワンピース16巻より引用
チョッパーは恩人であるDr.ヒルルクが死期がもうすぐと知り、治すために命懸けで「アミウダケ」を取りに行きました。
Dr.ヒルルクは、自分のために取ってきたチョッパーの思いに応え、猛毒と知りながらアミウダケのスープを飲み干します。(チョッパーはもちろん猛毒だと知らなかった。)
死を悟ったヒルルクは、病に倒れたという国王直下の医師集団「イッシー20」を救いに城まで行きます。
しかし、それは国王ワポルのヒルルクを誘う策略であり、イッシー20は元気でした。
騙されたと知ったヒルルクは、怒るどころか、イッシー20が元気なことに安堵します。
そして、自ら爆発して死にます。彼の意思は、確実にドルトンやイッシー20、チョッパーに受け継がれました。
チョッパーはこれをきっかけに、自分自身が「万能薬」になれるよう、医者を志します。
エースの最後
オヤジ………!!!みんな……!!!
今日までこんなどうしようもねェおれを 鬼の血を引くこのおれを……!!
愛してくれて………ありがとう!!!
ワンピース59巻より引用
黒ひげによってエースの身柄は海軍に引き渡され、エースの公開処刑が決定。それが原因で、海軍本部&王下七武海V.S.白ひげ海賊団の「マリンフォード頂上戦争」が勃発。
そこに乗り込んできたルフィに、エースは一旦は助けられます。しかし、逃亡の途中、赤犬の挑発に乗ってしまい引き止められてしまいます。
赤犬に狙われたルフィを庇い、エースは腹を貫かれてしまいます。
自分の死期を悟ったエースは、世話になった人全員に感謝の意を述べ、安らかに死んでいきました。
海賊王ゴール・D・ロジャーの息子というだけで、迫害を受けてきたエースの過去を反芻すると、より泣けてきます。
ちなみに作者の尾田っちによると、エースは最初から死ぬ予定のキャラだったんだとか。かなり人気のキャラだったので、ショックが隠せないファンも多かった印象ですね。
カイドウ初登場時
世界最強生物の四皇がどこでどうやって出てくるかとあれこれ考えましたが、まさか空から降ってくるとは思いませんでした。
最強生物に相応しい演出で、読者の期待をいい意味で裏切ってきましたね!
カイドウを紹介するナレーションがかっこよすぎるんで、長いですが全部見てってください!
強き者は生き…弱き者は…!!この世はただ…それだけだ
男は「死に場所」を探していた 彼について話すならば…海賊として…7度の敗北を喫しー海軍又は敵船に捕まる事18回…!!拷問につぐ拷問を受け罪人として生きてきた
彼は今…”自殺”をしたのだ 世に珍しき空島からの”飛び降り自殺”を……
(中略)もう一度言うが彼が一人で海軍及び四皇に挑み捕まる事18回…1000度を超える拷問 40回の「死刑宣告」 時に首を吊られるも鎖はちぎれ 時に断頭台にかけられるもその刃は砕け… くし刺しにするも槍は折れ 結果沈めた巨大監獄船の数は9隻…!!
つまり誰も彼を…殺せなかった……!!!それは彼自身も然り……!!
趣味は”自殺” 男の名は
「百獣のカイドウ」
「一対一でやるならカイドウだろう」口々に人は言う
陸海空…生きとし生ける全てのもの達の中で……「最強の生物」と呼ばれる海賊…!!!
ワンピース79巻より引用
「最強生物」の設定しかり、登場の仕方然り、カイドウはすごい練られたキャラなんだろうなー。
ペドロの最後
おれはこれを最後の旅と予感してた…!!ここでルフィ達を生かし出航させる事がどれ程に意味のある事かーーいずれわかる!!いいかゆガラ達は前へ進め!!
ワンピース87巻より引用
昔、四皇ビッグマムの縄張りに入ってしまったペドロ。ビッグマムの「ソルソルの実」の能力で、寿命を50年奪われました。
死期が近いと悟ったペドロは、命の恩人であるルフィに同行し、再び悪夢のビッグマム縄張りに足を踏み入れます。
麦わら海賊団は、ビッグマム海賊団に行く手を阻まれピンチに。ペドロはペロスペローを道連れに自爆します。そのおかげで、麦わら海賊団は無事逃げることができました。
命の恩人とは言え、つい数日前に会ったばかりのルフィ達に命を捧げるペドロがかっこよすぎました。
「雷ぞう殿はご無事です」
ある日、ミンク族が住む「ゾウ」こと「モコモ公国」に百獣海賊団の刺客「旱害のジャック」が襲来。
ジャックは「雷ぞう」というワノ国の忍者の所在を問うも、住民は知らないの一点張り。好戦的なジャックは破壊行為を始め、戦争に発展します。
ややミンク族優勢でしたが、ジャックの毒ガス兵器によりほぼ全滅します。その後、サンジ達の助けにより、ミンク族たちは救われました。
実は、「雷ぞう」という忍者はミンク族の誰もが知っていて、千年の歴史がある都市がめちゃくちゃになっても、毒ガスを撒かれても、誰一人として口を割りませんでした。
事態が収まった後、国が滅んだ元凶の「侍」である錦えもんが登場。ミンク族は激昂して襲いかかると思いきや、涙を流し膝をつくというまさかの急展開。
光月家とミンク族は遥か昔(おそらく800年以上前)から兄弟分であり、運命を共にする共同体なんだそう。
絆の強さに感動する名シーンです。イヌアラシやネコマムシなんて、足と手を奪われても口を割りませんでしたからね!
白ひげの最後
“白ひげ”死す!!
死してなおその体屈する事なく 頭部半分を失うも敵を薙ぎ倒すその姿まさに”怪物”
この戦闘によって受けた刀傷 実に二百六十と七太刀 受けた銃弾百と五十二発
その誇り高き後ろ姿には…あるいはその海賊人生に一切の”逃げ傷”なし!!!
ワンピース59巻より引用
20年以上前、”海賊王”ゴールド・ロジャーと唯一互角に渡り合った「世界最強の男」であり、四皇の一角である「白ひげ」ことエドワード・ニューゲートの堂々たる死に様を描いたシーンです。
老い&病気に苦戦しながらも、海軍本部要塞を崩壊させたり、地割れを発生させたり、赤犬を返り討ちにしたりと、マリンフォード頂上戦争では大暴れしてました。
ちなみに、尾田っち曰く、この死に様は弁慶を意識したんだとか。
サンジの土下座
サンジの船出の際、命の恩人であるゼフに全力で土下座して感謝の意を述べるこのシーンで泣いた方は多いと思います。
僕はその前のゼフのセリフ「おいサンジ」でもう涙ぐみました。土下座の後に、バラティエの悪漢たちが涙を流して船出を悲しむのまた泣けます。
普段はゼフにタメ口で嫌味を言うサンジですが、きっちり敬語を使ってます。あとクソジジイではなく、オーナーゼフと呼んでるのもいい演出ですね。
ミホークの激励・ゾロの決意
我が名ジュラキュール・ミホーク!!貴様が死ぬにはまだ早い
己を知り世界を知り!!強くなれロロノア!!!
おれは先 幾年月でもこの最強の座にて貴様を待つ!!猛ける己が心力挿してこの剣を超えてみよ!!!このおれを超えてみよロロノア!!!
ワンピース6巻より引用
亡き親友くいなとの約束を果たすために、世界一の大剣豪を求めて海に出たゾロ。早速、目当てのジュラキュール・ミホークと会って、勝負を挑みます。
手も足も出ず、ゾロはミホークに完敗。ミホークはゾロを斬り捨てます。
実はそれは峰打ちで、ミホークはゾロを生かしました。ミホークはゾロを激励し、ゾロはルフィに「二度と負けねえから!」と宣言します。ゾロが数々の死線を乗り越えられたのは、この敗北があったおかげでだと思います。
ちなみに、この宣言通り、ゾロはこれ以降一回も負けてません。新世界以降は、ワノ国編まではほぼ無傷・圧倒的大差で敵に勝利してます。
ジンベエのルフィへの輸血
傷つけても……傷つけられても流れる赤い血 とても道とは言えぬ程……か細く狭いその管こそ 恐れ合う偏見を……血で血を洗う戦いをかくもた易くすり抜けて絵空に描く幻想よりも確かに見える”タイヨウ”へと続く道
ワンピース66巻より引用
ルフィはノアとホーディ・ジョーンズの脅威から魚人島を守り切りますが、出血多量で瀕死の状態に陥ります。
チョッパーが魚人達に輸血を求めるも、「人間に輸血をしてはならない」という古い法律のせいで誰も名乗り出ません。その状況を打破するように、ジンベエが名乗り出ます。
魚人であるジンベエから人間であるルフィへの輸血は、まるで種族間の和解を示唆するようです。人間と魚人が互いに一歩歩み寄った歴史的瞬間と言ってもいいでしょう。
ロビン「生ぎだいっ!!!!」
ルフィ「ロビン!!「生きたい」と言えェ!!!!」
生きる……!?望んではいけない事だと思ってた…誰もそれを許してくれなかった
もし本当に少しだけ望みを言っていいのなら…私は 生ぎたいっ!!!!私も一緒に海へ連れてって!!!
ワンピース41巻より引用
オハラの生き残りであるが故に、生きてはいけないん存在として扱われてきたロビン。彼女は麦わらの一味の命を助かるため、自ら政府に身を売りました。
そんなロビンにルフィがかけたセリフです。
アーロンパークでナミの部屋を壊した時もそうでしたが、ルフィは人が本当に求めてるものを感じ取る能力が非常に高いですね。共感力っていうのかな?
冬島に咲く桜
昔、”遠い西の国”の大泥棒だったヒルルクは、不治の病にかかり、ついに医者に死を宣告されます。
苛立つ彼は通りかかったある山で、息を飲むほどの美しい桜を目にします。その後、彼は再び医者にかかりますが、まるで健康体と言われました。
桜を見て、彼の病気は奇跡的に完治したのです!
彼は30年かけてピンクの粉末を開発し、死ぬ前にDr.くれはに託します。彼女は、チョッパーの船出祝いにと、粉末を大砲で打ち上げ、冬島に大きな桜を咲かせました。
このシーンは何回見ても秒で泣けます。
ルフィV.S.ベラミー
パンチの打ち方を知ってんのか!!?
昼間みてェにつっ立っててもおれからは何も奪えやしねェんだぜ臆病者!!!
あばよ!!!!麦わら
ワンピース25巻より引用
ジャヤにて、クリケットの金塊を取り返しに来たルフィに対し、ベラミーは喧嘩を売ります。大技「スプリングホッパー」を繰り出すも、億越えのルフィにワンパンで倒されてしまいます。初戦時のベラミーはかなりダサかったですね。
構えろ臆病者!!!お前がもしパンチの打ち方を知ってんならなァ!!!
あばよ!!!”麦わら”ァ!!!
ワンピース78巻より引用
2年の時を経て、2人はドレスローザのコロシアムにて、再び相対します。以前のような敵対関係はなくなり、ルフィはベラミーを友達と認めるまでに至ってます。
麦わら海賊団V.S.ドンキホーテファミリーの争いが勃発し、とにかくドフラミンゴをぶっ飛ばしたいルフィと、裏切られるもあくまでドフラミンゴに忠誠を誓うベラミーは再び敵対関係に。
再び喧嘩を売るベラミーに対し、ルフィは「買う理由がねえ」と言い、断ります。しかし、ベラミーが本気なのを理解したルフィは、喧嘩を買い、力一杯ベラミーを殴りつけます。
注目ポイントは、ジャヤの時と同じ「スクリングホッパー」という技が出てきたことと、似たようなセリフ・構図が出てくることです。この演出で胸が熱くなった人も多いんじゃいでしょうか。
ドレスローザでのベラミーはジャヤと同じくダサいはダサいんですが、「信念を通す」というかっこよさが加味されてるんですね。いわゆる「ダサかっこいい」という感じでしょうか。
戦闘エリートのルフィに、二回も一発KOされてしまうベラミーはすごいダサいんですが、負けると分かっていてなお突っ込んでいくベラミーの姿に大変感動しました。
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